そらい研究室

関心のある物事について、少し深堀りして解説しています。

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マーケターとはどんな仕事か、国産ゲーミングPCメーカーで働く現役のマーケターが語ってみた。

マーケターとは

マーケターとは何か簡単にいうと、「自社で扱っている商品が、それを求めている人に届くような仕組み」を作る仕事です。

なお、私は独学でマーケティングを学び、未経験からマーケターの仕事をはじめました。外資系企業、上場企業を経て、現在は国産ゲーミングPCメーカーで正社員のマーケターとして働いています。

人によって仕事内容は多少異なりますが、私たちマーケターは主に下の4つの仕事をします。

  • リサーチ・企画の仕事
    業界トレンドのリサーチ、新商品の企画など
  • ウェブサイト運営+広告運用の仕事
    ウェブサイト運営、記事制作、SEO、コピーライティング、インターネット広告の運用、マーケティングツールの導入、タグマネージャーの設定など
  • ウェブ分析系の仕事
    ウェブサイトや広告媒体などの数値データを分析、改善レポートの作成、改善PDCA管理など
  • PR系の仕事
    メディア媒体に出演しての自社製品アピール、TV・YouTube動画の監修など

私の場合は美術大学出身なのでこれらに加えて、新しく販売するゲーミングPCを宣伝するためのウェブページ(LP)のアートディレクションやデザインの進捗管理などをやったりすることもあります。

マーケターの一日

私の場合、頭が活発に働く午前中に、ウェブ分析系の仕事をしています。そして午後の落ち着いた時間には、クリエイティブなウェブサイト運営系の仕事をやるようにしています。

午前 10:00~14:00

  • 1日のスケジュール確認
  • タスクの整理と優先度付け
  • Googleデータポータル確認
  • ゲーミングPC関連のニュースや、マーケティング関連のニュースのチェック
  • ウェブサイトや広告アカウントのデータ分析、改善案作成

午後 15:00~19:00

  • ウェブサイトの記事や商品キャッチコピーの執筆
  • メディア社との打ち合わせやインタビューへの出演
  • タスクの整理

この仕事をやっていて楽しいと思うところ

サイトや広告の運用をよりよくするためのアイディアを上長に提案し、同僚と協力したり、自分の手でそのアイディアを実行できるところです。デザインやプログラミングに関連する仕事も、分析力があれば自分から提案していけます。

マーケターに向いている人

  • データや数値を見るのが好きな人や試行錯誤を楽しめる人
  • ウェブサイトへのコンテンツの追加や、キャッチコピーの作成など、クリエイティブな作業を楽しめる人
  • 計画的にものごとを進められる人
  • 集中して物事に取り組める人
  • 消費者の方に対しての思いやりを持てる人
  • 嘘偽りなく、商品の良さを言葉で表すことができる人
  • Excelやデータポータルを使った分析が得意な人
  • ウェブ全般の知識やウェブ系プログラミング言語の経験がある人
  • 成果が出ないときに原因を分析して次のアクションを計画できる人

自分に向いていそうだと思えたら、ぜひマーケターを目指してみてください。マーケターに向いていないと思ったら、他に向いている仕事があるかもしれないので、視野を広く持って違う仕事を探すのも悪くはありません。

この仕事の好きなところ

ほんとうに良いものを良いと伝えられる役割を果たせるのは、この仕事ならではですね。自分がウェブサイトの運営や広告の運用に関わることで、より多くのお客様に商品の良さを知っていただけるところは、このうえなく嬉しいです。

また、仕事を通して得られる知識や経験は一生ものなので、マーケターとしての年数を重ねるたびに自分自身をレベルアップさせられるところが楽しいです。

今の仕事に就くまでの進路

①美術系大学
ゲームクリエイター
③国産ゲーミングPCメーカーのマーケター

大学生の頃はゲームクリエイターになりたいと思っていたので、美術系の大学で、ゲームやウェブサイトの制作についての研究をし、大学卒業後はゲームメーカーのコーエーテクモにてスマホゲームやPS4のゲームタイトルを開発していました。

ですが、ゲームのメーカーでモノづくりにかかわっていくうちに、モノを売る立場であるマーケターの仕事がしたくなったのです。それで、未経験からマーケターになり、外資系、上場企業でマーケティングの経験を積み、現在は国産ゲーミングPCメーカーにて、マーケターとして働いています。

明日のためにやっていること

  • 睡眠時間は思考力を大きく左右するので、思考力を維持するために忙しくても毎日7時間半は寝るようにしています。
  • 目先の仕事だけでなく、定期的に自分の扱っている商品に関してのトレンドやGoogleの公式情報をチェックしています。
  • 知らない用語が出てきたら意味を調べて、ノートに書き留めています。
  • マーケティング関連の話題について学ぶときは、書店で新しい本を買って勉強しています。良さそうな本が書店の本棚に並んでいたら、お金を惜しまずにその場ですぐに買うようにしています。

マーケターの仕事道具は自分の「頭脳」です。しっかり毎日寝てコンディションを整えたり、新しい知識を学び続けることが、仕事の質を高めたり、仕事の幅を広げたりするうえで役に立ちます。

今の仕事に就いていなければやっていたこと

クリエイティブなことが好きなので、ゲームのクリエイターを続けているか、デザイナー、ライター、もしくはプログラマーをやっていると思います。

でも、最終的に自分に1番合っている仕事はマーケターだと気づきました。

進路や転職に悩んでいる方のためのアドバイス

進路は悩みながら、じっくりと決めていくものなので、すぐにやりたいことやできることが見つからなくても大丈夫です。

自分と対話する時間を大切にしながら、興味のあることにどんどん挑戦していくと、自分に合った、楽しい仕事に出会える日がいつか来ると思います。